元チェルシーのドクター、エヴァ・カルネイロさんの現在

–脅迫はなくなりましたか。

そうだと思います(笑)。このインタビューの後でまた始めるかもしれません(笑顔)。戦う準備はできていますよ!

–今回のことであなた自身が変わりましたか。それとも、物の見方が変わりましたか。

全くです。生活やスケジュールの管理はさらに出来るようになり、家族と時間を以前よりも有意義に過ごすことが出来ています。そういう意味では、今のほうがよりいいと思いますが、私自身や私の人への接し方は以前と変わっていません。

–おそらく意識せずに、サッカー界における性差別被害の象徴となったと思いますが、抵抗感はありますか。

世の中の女性の例になること想像をしていませんでしたし、なりたいとも思っていませんでした。夢を見ていたことはスポーツの最上級のレベルのドクターになることでした。ドクターとしての仕事は約8年間で、自分に脚光が当たることに不安がありました。最初始めたときは、そのような職務に就いていることを話さないと決め込んでいて、仕事で私のことが話題にはならない思っていました。ただ、それをどうするか決める権限はありませんでした。

様々な経験をして、人が話さない限り何も変わらないことを理解することが出来ました。あの出来事のおかげで今の地位があるのですが、そのおかげで落ち着いて日々を過ごすことでき、変化が必要な事柄に関して私自身の経験を話すことができます。働く女性の大多数が仕事中、目立つようなことをしたがらず、ただ目の前にある仕事に集中し、それをもって男性のようにいい仕事ができたと認識されることを望んでいて、私はそのことが世間ではあまり理解されていないことに驚きました。

–フランス・リーグアンには女性ドクターは一人もいません。驚きじゃありませんか。

驚いてはいません。元々この業界には女性は少ないのですから。おそらく3人はいると思います。業界的に女性向きでないことが目立ってしまっているからでしょう。数えきれない数の女性にこの業界を好きになれない、業界が向いていないと言われました。男性ばかりなのです。今の若い世代のサッカー選手は少し違い、平等な環境でのサッカーが彼らにとって自然となっています。管理系の役職に女性が就くことは、女性ドクターにとっても助けとなります。

男性に邪魔される必要がない女性の取締役会もあっていいと思います。現在のサッカー業界は性差別の問題だけでなく、多様性へのさらなる寛容さについても悪い評論がされています。それさえあれば、女性や、マイノリティ、すべての性的趣向を持つ人に様々な決定権を持つことが出来ます。その場に仕事をただ続けたいからという理由で角に座っているような人が立ち上がる必要があると思います。そうして、より良い環境が生まれるのです。